安南将棋のルール
「安南将棋って何?」といった概要から、詳細なルールまで
安南将棋のルール一通りを説明しています。
本将棋との違い
安南将棋は、本将棋に追加ルールとして「前の駒が後ろの駒の動きになる」というルールを追加した将棋です。
より厳密には、図1右側のように味方の駒が縦に隣接して並んでいるときに、前の駒が後ろの駒の動きになります。 ここでは2五歩が金の動き(赤マス)になります。
一方で、相手の駒と縦に隣接して並んでいる場合(図1中央)や、隣接していない場合(図1左側)は、駒の動きは変化しません。
また、3つ以上の味方駒が縦に連続している場合は、1つ後ろの駒の元の動きを参照します。
図2では、24歩が桂馬の動き(赤マス)、25桂が金の動き(青マス)になります。26金は金の動きのままです。
その他のルール
「前の駒が後ろの駒の動きになる」というルールを追加したことにより、
本将棋では発生しないような場面が発生してしまうため、いくつか追加でルールが決められています。
このあたりのルール調整は場所によりルールが異なることがありますが、
ここでは一般的(だと考えている)なルールで説明します。
行きどころのない駒
本将棋では敵陣1段目に歩・香を打つ、動かす着手や、敵陣1,2段目に桂馬を打つ、
動かす着手は「行きどころのない駒」という反則とされています。
しかし、安南将棋では敵陣1段目の歩、香や敵陣1,2段目の桂馬であっても、
味方駒の配置によって動けるようになるため、これらの着手は反則にはなりません。
図3では敵陣1段目に歩、香、敵陣2段目に桂馬が置かれていますが、 これらは駒の動きが変化しているため、それぞれ赤マスに動かすことができます。
二歩での王手(利き二歩)
本将棋と同様に、安南将棋においても二歩は反則です。 安南将棋では、歩で王手しようとしたときに、「相手玉を取ると二歩になってしまう」という状況が発生し得ます。 このような状況を利き二歩といいますが、利き二歩は王手とは認められていません。
図4では、3五歩が金の動きになっており、一見すると王手のように見えます。 しかし、3五歩で2四玉を取ると二歩になってしまうため(利き二歩)、この局面では王手はかかっていないということになります。
打歩詰
本将棋と同様に、安南将棋においても打歩詰は反則です。 歩が他の駒の動きに変化していても、歩を打って詰ませていれば打歩詰となり反則です。
図5は、先手が▲2二歩(打)とした局面です。 2二歩は金の動きになっており、これで詰んでしまっているため打歩詰です。
開始局面
安南将棋では、初手から相手駒を取れるという状況が発生しないように、図6のような初形局面で対局を開始します。 本将棋と比べ、飛車先、角先の歩を1つ前に出した形です。